プロジェクターのレンズをアイピースにした望遠鏡を作りましたので紹介したいと思います。
リサイクルショップで古い大きな三管式のプロジェクターが
売りに出ていました。
見ると大きなレンズが３個も付いていて 5,500円でした。
憧れの大口径望遠鏡が作れるかもと思い衝動買いしてしまいました。
持って帰ってレンズを取り出し,手持ちのアイピースを使い色々試しましたが、焦点距離が短いのか Ｆが小さいのか,うまく映りませんでした。
望遠鏡を作るのをあきらめて虫眼鏡にして遊んでいました。
（立体写真を見るように両目で見るとテレビのリモコンが大きく写りボタンが飛び出して見えます。）
このときアイピースとして使うとどのような見え方をするのか興味が湧きました。
手で持つには重いので、とりあえず家の中にある材料で望遠鏡の形にしてみました。
対物レンズ 口径60mm 焦点距離 300mm
アイピース(接眼レンズ) 口径125mm 焦点距離 約120mm（レンズ中心より） 重さ 約 2 Kg
倍率 約 2.5 倍 （オリオン座の四つ星の下二つと三ツ星が視野に入るくらい）
対物レンズ側
接眼レンズ側
アイピースにしたプロジェクターのレンズは, ブラウン管側に板なのか,レンズなのか判らないものが２枚ありましたので,これを外して使用しました。
残り３枚の
レンズは 側面をマットブラックのマジックで黒く塗り、筐体は少し短く切り,内側を黒板用のスプレーで黒く塗りました。
この筐体がケンコーの反射望遠鏡用の鏡
筒バンドにちょうど納まりました。
対物レンズは、もらったＲａｙｍｅｙ製の望遠鏡のものを使いました。
この発泡スチロールを もうひとつの鏡筒バン
ドでとめました。
鏡筒バンドと鏡筒バンドはアリ型プレートに取り付け赤道儀に載せました。
アイピース部と対物レンズ部は プロジェクターのレンズを入れていた筐体の前につい
ていた筒でつなぎました。
見口は筐体を支えていた筒に海苔のビンのふたに穴を開け留めてあります。
ふたの内側は黒く塗り,目の当たる部分は植毛紙が貼ってあります。
アイレ
リーフが120mmで径
80mmに映ります。
昼間ビルを見ると糸巻き型歪曲収差があることがわかります。
出来るだけアイレリーフを 短く大きく写るよう調整しましたので､このように映りましたが､対物レンズの位置を短くして アイレリーフの距離を伸ばせば
少しましになり
ます。
アイピースを覗くというよりは ３インチ位のモニターを近づいて見ているような感じで
す。
コンパクトデジカメで写真を取るのも簡単でした。
子供は見やすいと言っていました｡
この状態で両目で見れればいいのになあと思いました。
倍率が低いので星を見たときは望遠鏡がない状態とそう変わりません。
私の視力がメガネをかけて１．０ですので、視力がよくなって星の数が少し多く見えるくらいです。
対物レンズをもっと口径が大きく焦点距離の長いもので試してみたいです。
ボーグの中古望遠鏡を入手し,その対物レンズを使ってみました。
対物レンズ 口径100mm 焦点距離 640mm
アイピース 口径125mm 焦点距離 約120mm（レンズ中心より） 重さ 約 2 Kg
倍率 約 5 倍（オリオン座の三つ星とたての三ツ星が視野にギリギリ入るくらい）
アイピースは 以前リサイクルショップで買った古い反射望遠鏡（1050円）の鏡筒バンドに取り付けて使用。
対物レンズは その１で使った発泡スチロールの内径とボーグのレンズ鏡筒の外径が ちょうど合いましたので再利用し、リサイクルショップで買った別の古
い反射
望遠鏡（1050円）の鏡筒バンドに取り付けました。
鏡筒バンドと鏡筒バンドはホームセンターで買った鋼材アングルに ねじ止めし鋼材アングルをアリ型プレートに取り付け
ました。
（お金をケチったので強度が足
らず少したわんでいます。ねじ代と合わせて約 600円。）
アイピース部と対物レンズ部は黒いケント紙を丸めてつなぎました。
見口はその１と同じです。
これもアイレリーフが１２０ｍｍで径８０ｍｍに映りました。
糸巻き型歪曲収差はその１よりも大きくなりました。
これくらいの視野だと ７ｘ５０の双眼鏡と余り変わりません。
もっともっと大きな望遠鏡で試してみたいところです。
｢よろず雑記帳｣の堂平天文台の望遠鏡用に
どうでしょうか。
今回使用したプロジェクターのレンズは２個余っており,欲しい方がおられましたらジャンク品ということでお譲りしたいと
思
います。 (終了しました)
ご希望の方は,まず当サイト宛に連絡下さい｡ 初回の取
次ぎ致します｡ (終了しました)
前に問い合わせを頂いた身障施設での
用途に対するヒントになるよ
うにも思いました｡ (@_@)
(yamaca)