接眼部を45度に傾斜させた双眼鏡ならば,昼も夜も使える・・・・そう考えて作ってみました。
「手持ちで使用出来る対空双眼鏡」は,売っていないため,作るしか
無かったとも言えます。
肝心の光学系ですが,シュミット型のダハプリズムを利用して接眼部の傾斜化と正立化を行うというシンプルな方式です。
夜空に向けると, 光害地でも星野が実に良く見え,楽しいです。
傾斜接眼なので,もちろん首は楽ですが,対象の導入ではやや迷うことも無いとは言えません。
設計上は,照準の代わりをする対物カバーが付くのですが,未完成のままだからです。
機構部を包み込むカバーは,FRPを使っています。
苦心のカバーですが,転輪まで指が届きにくい上に,持っている手の感覚と視線との間にやや違和感を感じます。
ことカバー形状に関しては,デザインも含めて,もっと煮付める必要があったようです。
→ 5年後,このカバーの作り直しを中心とした改造を施しました。