6cm屈折赤道儀(1977年)
メニューへ戻る  / menu
6cm屈折赤道儀その1 
口径60mm焦点距離710mmアクロマートレンズ

フォーク式赤道儀(と呼んでよいのだろうか...)
摩擦式微動装置付き
 
 誰もがでっち上げるのに苦しむ(?)、夏休みの自由研究
 
 題材に困り、望遠鏡の自作がダシになる日がとうとう来た。
 
 鏡筒は、近所の火事跡から、失敬してきた排水パイプ。(塩ビ)。まさに火事場泥棒だ。
 
 架台はフォークを更にフォークにのせたヘンテコな構造で、下のフォークを傾けて北極に向ければ赤道儀であると主張した。
 
 模型用のゴムタイヤの摩擦でフォーク基部の円盤を回す微動装置のようなものを付けたが、滑ってしまって実際には使いものにならなかった。

 こんな不出来な望遠鏡でも地区内の上位のを頂いてしまって、嬉しいというより、少し後ろめたかった。
 
 なにしろ他の連中の自由研究と来たら、

・登校日の朝に作った”紙飛行機

ハエしかいない”昆虫採集”

・売ってるプラモデルを組んだ物

 などというお寒い状況だから、この望遠鏡が目立って、賞を取ってしまうのも無理も無い。
 
 展示から戻ってくると、対物レンズも接眼レンズも無くなっていた。
 
 夏休み終了間際にあわてて作って、使う間もなく壊された望遠鏡であった。
 
戻る / back

次へ / next

メニューへ戻る / menu