No.33 瀬田さん作

進化する自作接眼鏡

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 今回は完全な自作接眼鏡を紹介します.

第1世代
 最初に作った接眼鏡は,3群5枚,アクロマートレンズの間にシングルレンズを配置しました。(図1).
 
 レンズは直径30,35mmのアクロマートレンズシングルの凸レンズです.

 アクロマートレンズは双眼鏡用の対物レンズ,凸レンズは やはり双眼鏡用の対物レンズの貼り合せ前と思われます.

elfle
図1
 
 エルフレに似た構成です.
 
 レンズの間隔は台所用ラップの芯を5mm程度に切断したもので調整し,接眼鏡外径が40mmになるように紙を巻いて調整してあります。
 
 外径40mmというのは自作望遠鏡の接眼筒に使っているVP40塩ビ管の内径に合わせたものです。
 
 完成した接眼鏡の焦点距離は45〜50mm(推定).

 アイレリーフが長いのはいいのですが,見かけ視界が狭く,満足できるものではありませんでした.

第2世代
 そこで,改良したのが写真1の接眼鏡です.
ケーニヒ写真1


 構成は3群4枚,ケーニヒに似ています(図2).

 ケーニヒ
図2
 
 アクロマートレンズの凹(青),凸(赤),そして,シングルレンズの凸(赤),凸(赤)と配置しました。

 焦点距離は35〜40mm(推定),アイレリーフが長く,眼鏡をかけて使用することができます.
 
 見かけ視界も広くなりました.
 
 自作の5cmF6望遠鏡に取り付けると倍率約8倍となり,手持ち使用が可能です(写真2,3).
 使用状態 写真2 使用状態写真3

 低倍率用として、しばらく使いました.
 

第3世代
 さらに改良を加えたのが図3です.
ケーニヒ2
図3
 眼レンズを直径30mmのシングルレンズに交換したものです.
 
 この30mmシングルレンズも,双眼鏡用対物アクロマートレンズの凸レンズと思われます.
 
 焦点距離は約30mm.アイレリーフも長く,見かけ視界も60°以上ありそうです.

 自作の5cmF6望遠鏡に取付けると倍率約10倍となり,気軽に星空を眺める望遠鏡として使っています.


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