手で持てれば良いが，それも困難な場合は以下のような道具も存在する．
　
（これは，Sky&Telescope 1997年10月の新製品情報のコーナーに出ていた商品です．）
図は記事写真をもとに書き起しました。
　
 T&T　ビノキュラーマウント社は，車椅子に乗った天文ファンのためにパンタグラフ式の自在マウントを開発し，発表した．

 片手で扱えるハンドル付きの特製のテーブルを車椅子に取りつけると，本や星図を広げるスペースとなり，そして双眼鏡の架台を支える台座となる．

 架台の取りつけ位置は，横方向へ15cmほど調整可能だ．

 写真のユニット（$175，荷造り送料は別）は，80mmの大型双眼鏡を付けた例を示す．

 取り扱いを説明するビデオテープが付属する．

問い合せ
　T&T Binocular Mounts,c/o Thomas Lloyd, 18 Strong St. Extension, east Haven, CT 　06512-1011;203-469-2845
 

 双眼鏡用のパンタグラフ式の架台はアメリカでは複数の業者が発売しており，人気の程が伺えます．
　
 日本ではほとんど普及しておらず，私もほとんど使ったことは無いのですが，接眼レンズの高さを自由に変えられるパンタグラフ式ですから，単なる架台よりはずっと楽だと思われます．
　
 この頃，足を骨折して車椅子を使っていたことから，この製品にちょっと興味を持ち，記事をストックしていたのでした．

　高さの差はパンタグラフ式の架台が補正してくれる．（パンタグラフ式架台は高さを変えても見る対象がズレない工夫がされている）