人間は、止まった絵でも短時間でコマ送りされると、動画として感じる ことが出来るようになる。

　コマ送りをメカ的に実現したのが「映写機」なのだ。
　
　「トムとジェリー」のような子供向けのアニメが好きだった私は、自分でもア ニメを作れたらなあ・・・と思って、こんな映写機を作ったのだ。

　冬休みの自由研究として。

　「ゆっくりと回せば、動画になるのでは？」という淡い期待を持ってい たのだ。

　結果は・・・やはり無理であった。
　
　コマ送り出来ないと、ただ、上から下へ画像が流れていくだけだった。

　それでも、「努力賞」をもらったような気がする。

　「いやー、ｙａｍａｃａ君、動くよ、動く。」
　
　（励ましのつもりで、そんなことを言ってくれた小倉先生、お元気ですか？）
　　
　コマはずいぶん苦労して描いたので、今でも内容はよく覚えている。
　
　当時のフィルムを再現しよう。
　
　題材は、いかにも子供の研究テーマらしい「蝶の誕生」である。
　
　ちょっと不気味なんだけどね。

（2004-5-31掲載）

（付記　04-11-5）
　これも実家に残骸が残っていた。
　手書きのフィルムも残っているとは・・・