no.65
中国的100円店?
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 ブームが一段落したとは言え,100円ショップは 今でも人気だ。
 そこで扱われている商品の多くは中国製であるが,当の中国ではどうなのだろう?
 出張先の中国の田舎町を散歩すると・・・あった,あった。
店
 ここでは,1元ショップとでも言うべきだろうか?
 2店見たが,食器や裁縫道具などの小物が並び,今ひとつ購買欲が沸かない。

店

どちらも個人商店のようで,品揃えが寂しいのだ。
おまけに店内の全商品が1元という訳ではない。1元や2元のコーナーがちょっとあって,それ以外の商品は,普通なのである。
このあたり(広東省)の労働者の平均賃金は月1,000元(約\16,000)程度らしい。
だから1元(\16)が,ちょうど我々が感じるの100円に近いのかも知れないが,たった1元(16円)では,大したものは作れないであろう。
かと言って「5元ショップ」や「10元ショップ」では,もともと物価が安い中国では,意外性が無い。
「這箇是100円・・・真的!?」
(これが100円だって・・・うっそー!) 
こんな驚きで衝動買いを誘えるのは,物価が高い日本だけなのかも知れない。
と言うわけで,買ったものは,二つ。
収穫

靴の中敷き(右)

長い出張で中敷きがクタクタになっていたから,ちょうど良い。
天然の素材で編んであり,これが2元(32円)とは良い買い物だった。

双眼鏡 6x30 (左)

ガリレオ式のオペラグラス。
この店では高額の6元・・・と言っても 日本円なら\96でしかない。
6倍はもちろん,誇大表示で測ってみると,約2倍に過ぎない。

双眼鏡

目当て,グリップ,対物側には,ラバー部品が付いている。
ストラップが付き,樹脂製のボディーは銀塗装されている。
日本の100円ショップの双眼鏡に比べると,かなり凝っているのだ。
では素晴らしい双眼鏡かと言えば,さにあらず。
樹脂部品はバリバリで,ボロボロ。可動部は,グラグラ。
値段の割に部品数が多いぶん,部品の品質が非常に低くなってしまったという印象。

双眼鏡

ただ,これでも見え味は結構良いのだから,愉快だ。レンズが全てガラス製だからだろう。
6元で買った中国の人は
「2食分が無駄になった・・・」
とガッカリするのでは?

(2007-02-26掲載)
参考文献 「中国〜世界の工場から市場へ」(日本経済新聞社 刊)

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