まずは下の連続写真をご覧頂こう。　

　四角い箱を開くと、レンズがピョコンと出て来て、双眼鏡へ早変わりする。

　収納性に優れたグッドアイデアだ。

　板バネが2枚内蔵されている他は　樹脂部品で、稼動部のガタも無いし、ハメアイの部分もパチンとうまく勘合する。

　樹脂レンズはカマボコ型で　Φ25mmの上下を20mmくらいに切っている。

　このようなことをすると型を作るのも、歪み無く成型するのも難しいはずだが、レンズの出来は良く、見え味も良い。

　倍率は　2.5倍くらい。星像も悪くないが、そのような用途には向かない。

　カバンに放り込んでおいて、とっさの時に使う、という感じかな？

　残念なのは、これがスケルトンボディーなこと。

　外光が入ってしまい、非常に見難くい。

　使うときに、上下を両手で包み込むようにすると　いくらか　外光を防ぐことが出来よう。

　だいたい、スケルトンは　もういいよ、ホント。

元ネタがあった？

　筐体が不透明ならば、これはかなり実用的なモデルだ。

　組み立ても接着剤を全く使わずに出来ており、とても優れた設計だと思う。
　
　本来なら中国、アッパレと言いたいところだが、だいぶ前に　これに似た物を見た記憶がある。

　樹脂成型の安価な双眼鏡といえば、「コピター」という日本の会社などが良く出していた。

　このような樹脂成型の双眼鏡に関しては、昔から数多くの特許が日本で出願されているそうだ。

　そういった製品の特許は　どんどん　切れていると思われ、コピー商品が安価に出てきているのかも知れない。