毎年，夏と冬の2回開かれていて，カタログや広告以外ではなかなかお目に掛れないカサイトレーディングの品物を実際に見ながら購入出来ます．
　
　当日はJTBショーもあったのですが，都合により今年はパス．

　でも，買いたいものがあって，こちらは駆け足で見てきました．

　市販の完成品にはあまり関心が無いので，かなり偏ったレポートです．
　
　ご存知の方も多いでしょう，全FRP製のドブソニアン「NINJA」シリーズです．
　
　手前が口径32 cm，奥が口径40 cm．写ってないけど50 cmまであります．

　10年くらい前に製作者の横尾氏がこの画期的なFRP製望遠鏡の自作機を発表し，話題になりました．

　そして，今では立派な製品として世界中で売られるようになりました．（スイス等でも売られている）

　製作者の横尾さんはFRP製バイクパーツの製造が本業と聞きますから，この望遠鏡も手作りっぽさは微塵も無い，見事なFRP成形です．

　自作したら本機を買うより高くなってしまいそうです．

　自分が自作派を決め込んでいなかったら，買っちゃったかも．．．と思う望遠鏡ですね．

　
　スイスといえば，スイス製の望遠鏡があった，あった．AOKのシーフシュピグラー式望遠鏡．これは最小モデルの口径9 cm．

　ある星祭りで見たときは，シャープで冷え冷えとした土星像が印象的でした．
　
　今回，改めて「よくこんな変った望遠鏡を商品化したなあ，それによくこんなのを見つけて輸入してきたものだ」と感心してしまった．以前の記憶より大きくなかった．まわりが大きいからか？
　
　
　
　カサイ製の経緯台（AZ-1）です．この巨大な望遠鏡（搭載のための参考品）が指一本で実にスムーズに動きます．

　リバウンドが残る私のビクセンHF経緯台よりあきらかに優れている．似たような構造なんだけど，工作精度の違いかな？
　
　経緯台好きの自分には気になる存在です．
　

　これは天文ファンに一時大人気になった「ワイドビノ2.3x40」の復刻版です．
　
　外観が赤,黒，メッキと，ゴージャスになり，内部の黒処理なども徹底されたそうです．
　
　この他に話題の低価格15 cm屈折（光軸修正装置がついた改良型？），無電源の防振双眼鏡（安い！仕組みはどうなってるんだ？），ツアイスの広角接眼鏡，安価なロシア製双眼鏡，安価なカメラなど，珍しい物のオンパレードで，面白かったです．
　
　最後はやっぱりジャンクコーナーに目が行くんだなあ．でも行った時が遅すぎて，めぼしいものは掃けてしまったようです．

　
実は同じホテルの4階でボーグフェアもあったので，そちらも覗いてきました．
　
そっちは閑散としていて寂しかったですね．一昨年の熱気が無かったな．

新製品の15 cmがとてもコンパクトで目を引いたのですが，自分の給料を考えると「関係無い」の世界．
　

今回買った物
　
左から，
・2インチー36.4mm変換アダプタ（カサイ\2000）＋ヘリコイドS（ボーグ\1900）
・接眼鏡　WA21（カサイ￥9800，70度，非球面レンズ）
・接眼鏡　H-50　（ボーグ\499)
・その他にカサイから，カラーフィルター2枚（\1400)，ゴム見口（￥50)
　
　H-50はあまりの安さに衝動買いしたものですが，それ以外は目論見があっての購入です．
　
　いずれもこの日のみの特価で，定価ではありません．
　
　カサイトレーディングからは，いつもこんな小さな物ばかり細々と買ってますけど，好きな所ですね．