No.81 Doranekoさん作

RFT110(モスキート）

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　以前自作した RFT 110㎜のスパイラル紙筒が老朽化したので、この部品の一部を転用して新しい望遠鏡を製作しました。

以前の RFT(広視界望遠鏡）F5　倍率約16倍

今回のテーマ

1) 超軽量でシンプルであること。
2) 将来の拡張性があり、耐久性が良いこと。
3) 光軸が狂いにくいこと。

　最初は、プラダンを材料に考え全く違う形でしたが、ひび割れの心配があり、総金属製のオープンフレーム構造となりました。
　この構造は、海外の大型ドブソニアンによく見られる形で、トップリングに斜鏡スパイダー、接眼鏡、ファインダを取り付けて、主鏡枠と支持柱で接続する方法です。
　今回のものは、焦点距離が短いので支持柱をジグザグトラス構造にしていません。

　片側1本フレームなど、沢山の構想がありましたが、3本スパイダーに執着心がありまして、この形で落ち着きました。
　現尺の組立図を書いて、それを基に部品図を作成し加工ました。

　トップリング部です。
　予備の穴加工をしており将来アクセサリを追加したり、位置を変えたりが可能です。

　主鏡枠です。軽量化のため重量軽減穴をあけています。
　3点支持フレームの中央の小さい穴は、将来の半球ボールマウント架台取り付けを想定しているものです。
　支持柱は、断面が C型で中に六角ナットが入ります。

　全体の重量は、等倍ファインダと重量級の接眼鏡を含めて、実測値 1.38㎏です。
　軽量なので、ユーハンターのクランプ鋏の部分を改造して載せることを検討しています。

製作雑感

　Doranekoの作るものはカワイイという定説を、変えることに成功しました（笑）
　特に光軸について、前に製作した紙筒（防湿塗装＋植毛紙＋カッティングシート貼りですが）は、湿温度により真円度が変わるのか、頻繁に調整が必要でした。
　今回のものは、寸法を決めて組み立てると、ピタッとほぼ良い位置に光軸がでますし、湿温度に影響されにくいと思います。

将来の構想

　自作品は、完成してしまうと面白さが半減します。将来の構想を考えてみました。

　1) 対空仕様　両手持ちグリップ。

　2) ボールマウント架台　本体を半球の架台に組み付け。

　3) F8ニュートン化　主鏡と支持柱を交換

　4) アクセサリ取り付け　「星見るヨシノボリさん」式ファインダなど。

　5) 接眼部可変ニュートン実験機（斜鏡の角度と接眼レンズの角度の同調が課題）

最後に一言

「自作機は、世界に1つしかない宝物」です。たいへん満足しており、星を見るのが楽しくなりました。

(2009-03-23 掲載）

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